5月3日 --New OrleansでJazz, Jazz, Jazz--


MemphisはWest Memphisの対岸に位置し、Mississippi川が州の境 になっている。私はI-40号を通って川を渡り、Tennessee州Memphisに入った。 Memphisも大きな街なので、見どころもたくさんあるのだが、私には 郵便局へ寄って、罰金の小切手を書留で送る以外の時間が無かった。 街を走りながら、かろうじて川を渡るモノレールときれいな噴水を見た。 再びI-55号に乗りMississippi州の州都であるJacksonに向かった。 Memphisを出る頃には雨が降り出した。雨は結構強く、私は自分が出口専用レーンを 走っていることに気づかなかった。私はハイウエーを降りる羽目になった。 ハイウエーに戻ろうとしたが、道に迷ってしまった。奇妙なことに気づいたときには 私はI-55のバイパスであるUS-61号を走っていた。私は州の境までそのまま走ることに した。私の右手にはMississippi川が流れているのだが、見えるのは広大な湿地だけで あった。私はI-55号へ戻った。

雨は激しい雷雨になり、視界に入ってくるのは、霧と黄色いセンターラインと赤い テールランプだけであった。私はペースを落とした。ラッキーなことにJacksonに 入った頃には雨が上がっていた。私は州都へ行き、写真を何枚か撮った。Jacksonは これで十分だった。私はI-55号に戻り南へ向かった。再び雷雨になった。I-55号は 緑の木々の中を走っていたが、それすら白い霧がかかってぼんやりとしか 見えなかった。途中、何カ所かで事故を見た。事故を見るたびに用心深くなった。 私はすでに車を2台壊し、スピード違反の切符を一枚もらっている。だからこれ以上 事故や犯罪のようなトラブルには巻き込まれたくなかった。

New Orleansまでは長い道のりだった。 運良く、街に近づいていくと雨がやんできた。輝く青空が私を祝福しているようで あった。私は大きな湖を渡り、巨大な湿地の上を走った。New Orleansに入ると ハイウエーパトロールがうようよいるのには閉口した。街に入り、French Quarter のあたりをモーテルを探しながら走った。少し走ると手ごろな価格の モーテルを見つけることができた。まだ19:00だったので街を楽しむ時間は十分あった。

French Quarterへ行き、レストランを探しながらBourbon Streetを歩いた。 Bourbon Streetはすでに盛り上がっていた。唯一いただけないのは、 けだるい朝の汚れた裏通りを彷彿とさせる酸っぱいにおいだった。 とにかく、私は音楽に導かれて小さな庭の中のレストランへ入って行った。 Tricou Houseという名前であった。ディナーの間、私はゆったりと落ち着き、 いままで起こったさまざまな出来事を回想していた。いろいろとトラブルが あったが、心身とも無事でここまでたどり着けたことに感謝をした。 ディナーの後、私は通りをふらついた。こんどはライブのブルースに引かれ バーへ入っていった。Millerを手にライブを楽しんだ。ショータイムが始まると 黒人の男性ボーカルが出てきて、Temptationsのナンバーを歌った。 ライブに満足してこんどは通りの反対側にあるライブハウスに行った。 Maison Bourbonだ。クラリネット、トランペット、バンジョー、ベース、 ドラムという構成でトラディショナルなjazzを演奏する有名なライブハウスである。 メロディは明るくリズムは歯切れ良かった。そう、これぞJazzだ。 その次にはキーボード、トランペット、クラリネット、リズムマシーンという 構成のライブを見た。プレイヤーはみんな年を取っていたが、リズムマシーンを よく使いこなしていた。そしてスムーズかつポップな演奏はバッチリ決まっていた。 私はここまで運転してきた自分へのご褒美としてRoute 66をリクエストした。 私は大満足で通りを歩いて帰った。途中、再び渋いjazzが耳に入ってきた。 私は店の前で立ち止まり、しばし耳を傾けた。こんどはモダンjazzだ。 Jazz, jazz, jazz! New Orleansの夜は完璧だった。

州の境はMississippi川だ

US-61号でMississippi州へ入る

Louisiana州へ

Bourbon streetはすでに盛り上がっていた

Maison Bourbonでのライブ

"Route 66"を引いてくれたバンド


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