4月18日 --Grand Canyonを歩いて登る--


目覚めたときにはまだ雨が降っていた。私は寝袋の中でねころんだまま、どうやって 荷物をつめようか思案していた。行きは、寝袋、テント、マットレスをバックパックの中に入れることができなかった。私はそれらをバックパックの外に縛って降りてきた。でも今は寝袋を外に縛るのは得策ではない、というのも、雨に濡れると非常に重くなる からだ。私は起きて、寝袋をバックパックに入れようとした。食物はほとんど消費 していたが、中にはまだプロパンのボンベ、コンロ、やかんなどが残っていた。 私は寝袋を入れることができなかった。そこで、少し冷静になって考えた。私は 寝袋をバックパックに入れることを第一に考えることにした。バックパックの中身を 全て出して、もう一度ふわふわした寝袋を中に押し込んでみた。今度はうまくいった。 そして、まだ少しスペースがあったので、ボンベ、コンロ、やかんをも中に入れること ができた。水筒とその他のものは外に残ったが、それらは外に縛ることができた。

幸か不幸か私がテントをたたもうと外に出たときには雨がやんでいた。寝袋を詰める のに時間がかかったが、もちろん幸いというべきだろう。私は全ての荷物をまとめて、 7:40に準備が完了した。食物はほとんど消費したがバックパックは依然重たかった。 私はしばらく川沿いの道を歩いた。とてもきれいな道で、眺めを楽しんだ。その後、 もう一つの小川にたどりつき、そこで道はこの小川沿いに曲がった。 私はColorado川に別れを告げた。小川沿いの道はそれほど急ではなかったので とてもいい調子で歩くことができた。最初に休憩所に着いたときでも私は疲れて いなかった。私は少し腰を下ろし、景色を楽しんだ。

少し歩いていると、道がだんだん急になってきた。でもまだ良いペースで歩いた。 層状の岩のあたりに来たころ少しお腹がすいてきた。この岩が私にはパイのように 見え、余計にお腹がすいた。私は中間点のIndian Gardenに着くまで歩き続けた。 私は長い休憩をとり、クラッカーを食べた。するとミュールに乗ったツアーの一行が やってきた。なんとすばらしいツアーだ。後で知ったのだが、このミュールツアーに 参加するには一年前くらいから予約をしないといけないらしい。そうこうしている うちに、急に雹が降ってきた。 私はスキーウエアーを着て、休憩所を後にした。雹はすぐにあがり、暑くなってきた。 もう一つのミュールツアーとすれ違ったとき、私は立ち止まり、道を譲った。 私はスキーウエアーを脱いで再び歩き始めた。川沿いの道は果てしなく続いた。 私はくたくただった。赤い層に来ると、道は急になり、しかもぬかるんでいた。 私は30分おきに休憩をした。本当に長い道のりだった。今の一歩の事しか考えられなく なった。一つ確実なのは、この小さな一歩を歩むごとに頂上に近づいているという ことだ。頂上に近づいてくると、たくさんのハイカーに会った。みんな小さな荷物で 行ったり来たりしていた。私は彼らの荷物がうらやましかった。

私はまだ赤い層を歩いていた。一番上の黄土色の層はもう目前だった。私は一番上の層 に到達するまでに何度も休憩をした。赤い土が黄土色に変わると、道は緩やかになり、 私は最後の力を振り絞って歩いた。ついに私は道の入り口の看板を見つけた。 ふ〜。ついにやった。時間は13:30だった。6時間もかかった。頂上では雹が降って いた。私は写真を撮ってもらい、そのあと少し休憩した。舗装された道を歩いてJeep までもどった。重い靴を脱ぎ、もう一つの軽い靴に履き替えた。着替えをし、 食堂に行った。私は温かいスープ、温かいサンドイッチ、ケーキを食べ、温かい コーヒーを飲んだ。

私がJeepの運転席に着いた時はまだ15:00だった。私はGrand Canyonの東の方にある Desert Viewへ行くことにした。私はいくつもの展望スポットに立ち寄りながら Desert Viewに到着した。ここからの眺めもよかった。私は展望タワーに登った。 その後、無性にコーラを飲みたくなったので、スーパーでコーラを買い、車に戻った。 私は夕日を見ようと思った。すでに夕日を見るのに最高の場所はわかっていた。 Lipan Pointである。Lipan Pointまで戻り、車を止めた。写真を撮り、葉書を書いた。 雲が少し出ていたが、夕日はとてもきれいな色だった。長い休憩のあと、私は ビジターセンターに行き、葉書を投函し、Williamsのモーテルに戻った。 長い一日だった。

川沿いの美しい道

来た道を振り返って

パイのような岩

頂上は間近

ついに!

Lipan Pointにて

Lipan Pointの夕日


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